my shinning star's

とある方への感謝の想いを書き綴ります。

目的と手段の捉え方は人それぞれ

 

トラジャのアメリカでの活躍が聞こえてくる昨今。覚悟を決めて飛び立った7人へはただただ凄いという感想しか。

ただこういった活躍を目にする度に、この留学は何のために必要なのかが分からなくなるのもまた事実で。これからのトラジャの行く末についてちょっとばかり綴りたくなった今日この頃です。

 

そもそもトラジャの海外進出(という名の米国留学)に対して、基本的にはずっと反対の立場です。

理由はただ1つ。それがトラジャのこれからのジャニーズとしての活動のプラスになる要素があまり多くないと感じるから。

 

トラジャの米国長期滞在について、発表当時もああだこうだと考えてみました。

そもそものスペックが高いトラジャ。もっと高いところへ行けば、更にパフォーマンスも素晴らしくなって帰ってくる。その一方、その数ヶ月前に観たジャニーズ伝説のイメージが抜けない、そんな印象でした。

 

こんな不安は間違っており、実際には世界はネットで繋がっているという数十年の間の技術革新により、トラジャというグループの更なる未開の地への旅路を応援することが出来る。そんな未来によって前向きな取り組みを見続けられています。

 

では、世界でも有数のクラスに上り詰めているという結果を持ってきたトラジャの今後の活動はどうなるのか。

正直、この問いはまだ出ていないのだと思っています。なぜなら、今回の留学の根本の目的は事務所側が足りないと思った人気を付ける策として留学をさせて、箔が付けば、人気を付けられるという発想からきていると思っていて、本当に人気が付いてくるのかという答えがどうやって得られるのかが疑問符が付くからです。

 

日本の芸能界、というか日本人は基本的に世界で活躍する日本人を尊敬の念で見るし、箔が付く何かに対して弱いものだと思っています。

そういった意味では今回のトラジャに箔を付けに行く為の行程はある意味成功に進みつつあると思っています。

 

一方で世界一という結果を手にしてはいなくとも、日本には素晴らしいダンサーの方々がいて(三浦大知さんやPerfumeさんが最たる例かと…とここまで書いて何かで受賞されていたら申し訳ないのですが。)、その方々は日本で活動していても、世界に感動を呼べるし、ムーブメントを起こせる存在です。

そこまでのポジションにはなれないから箔を付けに行った。という戦略なのだと考えると、それはちょっと違うだろと突っ込みたくなります。

特にアイドル界隈において、箔がどこまで重要なのかは甚だ疑問です。何故ならアイドルという壁が全てを阻むから。

 

これはどのグループに対しても言えることですが、アーティストとしてみたい。とファンが幾ら思おうとも、また見てほしいと願おうともジャニーズ事務所に所属する以上、色眼鏡が入るのは仕方がなく、逆に大手だからこそ山のようにチャンスが巡ってくるのも事実です。

その一方、幾ら凄まじい成果を残そうともアイドルだからという色眼鏡が入ることで、評価が入らない。そんなことも間々あります。

その状況下からアイドルは基本的には色眼鏡を持たない層からの杯の奪い合いがベースです。

 

では、今回の結果を受けて、世界でトップ10に入るから凄いから応援しよう!ってなる人がどれだけいるのか。

ある意味で日本人らしい心で動いてきて、新たにトラジャのファンになって貰えるのなら、それはそれで喜ばしいことですが、正直、トラジャが日本でコツコツ積み上げてきた実績以上のとんでもない波及効果は生まれないのでは?と思ってしまいます。

と考えると、本当に本人達のために考えてやった行動なのかを引き続き疑問を呈し続けたいです。

 

本人たちの頑張りは凄まじいものだし、自分達の楽曲で世界を渡り歩けるという力強さは百も承知です。かといって、この実績を付ければ日本の芸能界(アイドル界)で戦えるね。と言える事務所の方がいるなら、ちょっと表に出てこいっていう話だと思います。

 

一方、その間の国内で事務所は毎年コンスタントにドラマ主演やCMが回ってくるHiHiと美 少年、各々の得意分野を中心にテレビ出演のきっかけを掴む7MEN、忍者。強化週間に明らかに入ったIMPACTorsと古来のジャニーズらしい推し方を進めるグループが多数出ています。彼らとの差別化は箔で語る。となると、彼らは何の箔を付けないといけなくなるのでしょうか。

デビュー組は、ちゃんとYouTubeを断らずに…既存客以外の取得きっかけとしたYouTubeチャンネルで成果を残しました。結果としてその後のデビュー組には数字に拘らせられる上客を掴んできたことは事実ですが、世の中への浸透度は数字ほどではないのかと感じる今日この頃。打破する策として生んだ策が箔だとすると、この箔をつければ、ミリオンセラーを生み、現在の序列を全てひっくり返すのでしょうか。

 

スノストトララブ時代を思いっきり楽しませて貰ったものとしては、ここまで4グループの行く末が変わる未来は考えていなかったですし、特に最後までメジャーデビューを待たされているトラジャはもっと早く世に出るべきグループだと思っています。例えそれがスノストほどの結果が出ずとも10年先にどうなるかという長期スパンで見てあげるべきタイプだと思いますし、何より論功行賞じゃないデビューを掴ませてあげたいとずっと思っています。

今回の箔付けを経てデビューさせて、現体制の手柄とされるのは、上記の考え方からどうにも納得がいかないし、何が足りないのかを問い続ける旅路の難しさを感じているからこそ、幸せなゴールを迎え、トラジャの米国留学が決まった時と同じようにこんな考えが邪推だったなと思わせて貰う日が近いことを祈るばかりです。