my shinning star's

とある方への感謝の想いを書き綴ります。

アイドル論、というよりジャニーズアイドル論かも知れない

気が付いたら10月も終わりに近付き、あっという間に冬に近付いてきた今日この頃。

去年の今頃は、心の拠り所はらじらーだけとなっていたのを考えると沢山出費している現状は喜ばしい限りなんでしょうし、先日のイケダン収録の本放送が着々と放送されて歌っている姿をTVで観ていると、わずか一年前には考えられなかった事態なんだなと想いに耽ったりしています。
こうなるとここ二年くらいの彼らのジェットコースターのような動きにこれってゴールはどこなんだっけと思ったりもしながらですが。

さて、近い界隈ではjr.大賞という年一の御祭りが始まっています。来年デビュー組除外なんていう面白ルール(このルールは今後に色々波紋を呼ぶだろうな…と思っています。はっきり言って◯◯ないからでしょ!)を作りながらの楽しげな会で、jr.大賞の若返りなんていう言葉でサクッと終わらせず、横槍を入れたくなって仕方ないですが、清き一票の話はまたどこかで出すとして、今日は7orderさんがインタビューされるこの雑誌の件です。



男性アイドルという括り。これまであまり触れられてきていない世界でした。
認識してる限りではありますが、日本の男性アイドルという歴史は昭和から平成初期にかけて、ジャニーズという一大勢力が他を潰して(と言われてますね。)力を保持していた時代があって、その後アイドル擬きのダンスグループ等が少しずつ路線の違うフリをして居場所を探りながら徐々に間口を広げ、映画を撮ったり劇団化したりすることで勢い付けていく。現在のようにローカルアイドル、地下アイドル等様々な形のアイドルが出てきました。更に海外からも色々なアイドルが来日するようになっていますね。

これらの男性アイドルが出てきた要因はTVという箱以外での活動が世間の目に止まりやすくなったということが挙げられるのかなと思います。本当にSNSって偉大なものですよね。

皆がフラットに選べる環境となった今、アイドルになりたい人が分かりやすく目指し、入所したジャニーズという事務所に拘りを持ち続ける必要がない。それこそよりフレキシブルに動きたいならYouTuberなんてゴールも目指せる。
だからこそデビューをしていようがいまいが、ファン目線で見るとあっさりだと感じるような脱退や退所という選択肢を選ぶことが出来る人が増えたのでしょうし、退所してから自分のやりたい世界を全力で押し出す子も増えてきたなと感じています。

そんな今だからこそ語れる男性アイドル論。というかジャニーズのアイドル論。
正直、女性アイドルに比べると世間から訝しげに見られることが多いですし、そんな男性アイドルを男が応援しているなんていうと尚更です。また、K-POPを中心とした海外アイドルの方が「レベル」が高いなんて言われることも多々あります。
取り急ぎ7ORDERの部分を読んで一気に書き綴りたくなったので、中身との相違はきっとありますが、こんな男性アイドルファンもいるんだなと線引いて貰えればと思います。


そもそもアイドルに何を求めるか。これによってどこが目標となる人を推すかとイコールになるのかなと考えます。
個人的な感覚だと「アイドル=手の届かない存在」なのかなと思います。

正直な話、アイドルに歌やダンス、芝居の力を求めちゃいけないと考えます。
歌が上手であれば勿論良いですし、演技が光輝いていればそれは素晴らしいものです。ただ、アイドルにそれを求めているかというと違う気が。
皆さんがアイドルとして褒め称えているSMAPや嵐は歌が上手いのか。演技がいつ観ても惹かれるものか。だけどそこにいると観てしまうし、心踊る。
そんな存在が個々にいるのがアイドル(偶像)なのかなと思います。

今、目の前で光輝く彼(彼女)は、良くも悪くも何でも屋となってその場で求められているものを確りこなして、周りの人、いや求めてくれる人に憩いの時を与えてくれる。それがアイドルという我々とは違う世界で生きている者の持つ特殊能力なんだと。
その力を持っていれば、後は附属品。アクセサリーは持っていれば輝かせられますが、本人の中からの輝きをより増させるもので元から持つ光って訳じゃないんですよね。


だからこそアイドル事務所の老舗、ジャニーズ事務所でアイドルをやるっていうのは価値があることだと思っています。
ジャニーズ事務所所属である限りは、お客様に対しキラキラしたステージで自分の持っているありったけの力で夢の世界へ誘うことを求められており、ジャニー喜多川という存在はそれができている子を少なくともこれまではデビューさせていた。そんな気がしています。
そしてその目標のためにバックダンサーから少しずつ登り詰めていく姿。良いものですよね。
(だからこそデビューさせないっていう報道が出てた頃は怒りしかなかったですし、デビューの方向性が変わっている令和なタッキーズ事務所に疑問しかないのですが。)

老舗は老舗らしく、なんていうと鰻のタレの如く継ぎ足ししか出来ないのかとなってしまうのですが、それで良いのでは?と思ってしまう自分がいます。
ただでさえイケメンで一生を困らないような顔立ちの方々が、1人の男として貪欲に色んな事に挑戦していくスーパーな若者たちとなってステージ上で燦然と輝く時ほどカッコいいものは無いと思いますし、舞台上の姿以上は語らないカッコ良さがあるんだよな~なんて思っちゃうわけで。

そしてその貪欲な挑戦は、アイドルという言葉でどんな世界にも誘わせてくれます。
アイドルが俳優に挑戦!とか歌に挑戦!なんて言い方しないですもんね。職業・アイドル、最強です。まあ逆にどの世界に行っても本業じゃないならと叩かれてしまうのがアイドル足るものの難しさですが。


勿論、老舗の苦しいところもあります。
ここ数年の流れを見れば顕著なように今までの戦略が通用しなくなったときの弱さや経営の悪手。回転の悪さも目立ちますよね。そんな目に見えての経年劣化がここぞとばかりに出まくっている中での他のアイドル、そして別路線の台頭。
本来あるべき姿になりつつあるとも言えますし、他の方々を悪いと言う気も更々ないです。だってそれぞれが自分達の輝ける場所を求めてキラキラした世界を周りに見せているんですから。

ただ、キャラクターをデフォルメし過ぎず、有りのままの若者たちの姿を見せられるのはトップに君臨するアイドル事務所じゃなきゃ出来ないのかなとも思います。
◯◯キャラっていう括りは掴みとしては分かりやすい一方で、私生活を含め、そのキャラからの呪縛に取りつかれたままになります。
最近のアイドルは私生活も切り売りして自分がいかに求められた存在であるかを誇示してこようとしています。技術の発展はその存在であることを休ませてくれる時間がないっていう厳しい世界だなと。
ただ、キャラクターに取りつかれた姿を見て、ずっと同じように楽しめるかというと本人が辛くなるのをみているのが嫌になってくるのかな…と。無理しないでね、って言わせたら負けな世界だと感じます。
負けないような手の届かない存在であり続けて欲しい今日この頃です。


そんな中アイドル事務所を辞めて、なおアイドルと形容される事を受容してくれているのが7ORDERです。
アイドルでいたくないから辞めた訳じゃない。というところに勝手にアイドル像を持って接していた我々を切り捨てず、バンドや舞台から入ってくるお客様も丁重に取り扱う。
そうやって間口を広げていかないと収束されてしまうし、だからこそ「軸足にアイドルを置いて」各々が色んな活動をしながら、新たな世界を提供してくれるのだと思います。

勿論、ジャニーズ事務所のアイドルとして成功していくのも観ていきたかったですし、今残っている子達から応援したいなと思える子がいるのもあの世界だからこそ観れるものが沢山あるからですが、ジャニーズ事務所のイズムを軸足としたアイドルはどこまで登り詰められるのかっていう別な期待もしてみたくなります。

芸達者だから成功できるわけでもセルフプロデュースが上手だから成功するわけでもない世界。ある意味何が正解かは分からないものですが、正解のない中で正解のパッケージをプロデュース側、演者、ファンの各々が考え続けられる稀有な世界なのかもなとも思えます。

個人的な意見として、そして感覚として、正解だと思った、そして思っているLove-tune~7ORDERの世界軸をこのまま見続けられるっていうのはアイドルを応援する楽しさですよね。歌もダンスもバンドも演技も…未完成な完成品をいつまでも見せ続けて欲しいです。


ここ数年で握手会とか会いに行けるアイドルとかそういう距離を縮める存在となることで、アイドルというものが心身ともに近付いてきてしまいました。
近付くことはもっと知りたいと思わせることという心理的なモノがあるのかも知れませんが、ある時知ってしまって手に入れたくなってしまう。結果、お互いの関係が破綻する。そんな形が目に見えているので、老舗にいた人だからこそ、そして老舗だからこそ心からそうなって欲しくない。あくまでもアイドル(偶像)でいて、ずっと背伸びしても手の届かない世界に居続けて欲しい。手の届かないところなら沢山の刺激をこれからも与え続けて欲しい。なんて思っています。

さて、続きを読みます。